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2020年07月14日 [塗装のコラム]
塗装工事で一番大切な作業を宇都宮の塗装職人が説明します。
こんにちは。一級塗装技能士の飯島健一です。
この季節になりますと、よく塗装工事のご質問を頂きます。
「その中で、塗装工事で1番大切なことは何ですか?」と聞かれることが多くありますので、今日は、塗装工事で1番大切なことについて、私から、順番に、ご説明いたしましょう。
【1】高圧洗浄
屋根・外壁塗装工事に入る前に先ず高圧洗浄を行います。洗浄作業も平らに出てくる洗浄ノズルもあれば台風の目のように渦を巻きながら出てくるトルネード洗浄とがありますが、コケや錆の浮いている部分などはトルネード洗浄の方がよく取れます。
【2】下地処理
次に行うのが塗装工事で最も重要な作業段階になります。
それは・・・「下地処理」という作業になります。
1)トタン屋根の下地処理について
トタン屋根であれば「ケレン」と言って錆の除去作業。これも種類があり手でケレン(さび落とし)するものから電動工具を使用してのケレン作業、既存塗膜をすべて取り除く剥離作業まであります。
一般住宅で最も多いのが電動工具(サンダー)を使用しての作業になります。当社の場合は、@錆によってめくれている塗膜を先ず皮スキ等で除去し、A電動工具(サンダー)にて全面ケレン作業に入ります。これで終わりではなく、次にBワイヤーブラシ等でサンダーを掛けた表面にキズを入れます(目粗し作業)。サンダーを掛けた表面は錆はきれいに取れますが「つるつる」の状態になっています。
「つるつる」上に塗料を塗った場合、剥がれやすくなるのでわざと表面にキズをつけます、これが「目粗し」という作業段階となります。
何ミクロンの世界ですがこの目粗し作業を行う事で塗料が被塗物に「食いつく」ようになり剥がれにくくなります。
2)モルタル壁の下地処理について
モルタル壁の場合、必ずと言っていいほど外壁に「クラック」(ヒビ割れ)が発生していますので先ず第一にこの作業から入ります。
@クラックに沿って電動サンダー(Uカット用)を入れ、幅・深さ共に10ミリ程溝を作ります。A次に専用プライマー(下塗り材・接着剤の役目)を塗ります。BUカット専用の骨材入りシーリング材を充填します。C多少シーリング材が収縮するので半乾きの段階で再度シーリング材を塗り表面を平滑に均します。それから、塗装工事の段階になります。
3)サイディング壁の下地処理について
サイディング壁の場合、サイディングの繋ぎ目にあるゴムのような物。これがシーリング材と呼ばれる防水効果を発揮する材料になります。しかし、シーリング材にも寿命があります。一般のシリコンシーリング材でも約10年前後と言われていますので外壁塗装と同時に交換するのが一般的です。
このシーリング材を@カッター等で切れ目を入れ全て撤去を行います。A次にボンドブレーカーという「テープ」に似た材料をシーリングを撤去した溝の中に貼っていきます。これは、シーリング材が、3面接着にならないよう溝の底に貼る材料になります。
建物は地震等で建物が揺れたりしますので、揺れたときにシーリング材がサイディングの目地部分と溝の中と3面接着していた場合、揺れにシーリング材がついていけずシーリングが切れてしまいます。これを防ぐために敢えてサイディング材のみの2面接着を行う事になります。
4)クラックが発生している場合
次に軽度のクラックが発生している場合についてです。
サイデイング上の軽度のクラックはよく見かけますが、このクラックをシーリング材等で処理した場合塗装完了後はきれいに見えますがしばらくするとまたクラックが現れてきます。これは、クラックの中まで処理できていないために起こる当然の現象です。
ヒビの表面だけ薄くシーリング材を塗っても何も意味はありません。職人言葉で言う「おっつけ仕事」になります。これは、そのばしのぎの工事、というう意味です。
シーリング材自体、8mm以上の厚みを取って初めてシーリング材の役目を果たせるわけで薄く、ごまかしのシーリングでは時間の問題といううことになりますね。
当社でのクラック補修は、エポキシ樹脂を主成分としたサイディング専用の補修材にて処理いたします。クラックに2液型のエポキシ樹脂を注入しサイディングの奥まで流し込みクラックをエポキシ樹脂で固めてしまいます。
これで多少の地震や揺れが来てもクラックが現れることが減少致します。
■まとめ
これが「下地処理作業」となります。この下地処理作業をどのような方法で行うかによっていつまでも美しくきれいな状態を保てるか・・
これが「塗装工事で一番大切な事」になるわけです。塗料は時と共に進化しています。シリコン塗料でも15年以上持つような時代です。
だからこそ、一番大切な事。と塗装職人の私は考えています。
もしも、大切なお住まいで、上記に書いたような症状が出ていましたら、以下よりお早めにご連絡くださいね。
しっかりと、補修して、きれいに塗装工事させていただきますから。(一級塗装技能士 飯島健一)
この季節になりますと、よく塗装工事のご質問を頂きます。
「その中で、塗装工事で1番大切なことは何ですか?」と聞かれることが多くありますので、今日は、塗装工事で1番大切なことについて、私から、順番に、ご説明いたしましょう。
【1】高圧洗浄
屋根・外壁塗装工事に入る前に先ず高圧洗浄を行います。洗浄作業も平らに出てくる洗浄ノズルもあれば台風の目のように渦を巻きながら出てくるトルネード洗浄とがありますが、コケや錆の浮いている部分などはトルネード洗浄の方がよく取れます。
【2】下地処理
次に行うのが塗装工事で最も重要な作業段階になります。
それは・・・「下地処理」という作業になります。
1)トタン屋根の下地処理について
トタン屋根であれば「ケレン」と言って錆の除去作業。これも種類があり手でケレン(さび落とし)するものから電動工具を使用してのケレン作業、既存塗膜をすべて取り除く剥離作業まであります。
一般住宅で最も多いのが電動工具(サンダー)を使用しての作業になります。当社の場合は、@錆によってめくれている塗膜を先ず皮スキ等で除去し、A電動工具(サンダー)にて全面ケレン作業に入ります。これで終わりではなく、次にBワイヤーブラシ等でサンダーを掛けた表面にキズを入れます(目粗し作業)。サンダーを掛けた表面は錆はきれいに取れますが「つるつる」の状態になっています。
「つるつる」上に塗料を塗った場合、剥がれやすくなるのでわざと表面にキズをつけます、これが「目粗し」という作業段階となります。
何ミクロンの世界ですがこの目粗し作業を行う事で塗料が被塗物に「食いつく」ようになり剥がれにくくなります。
2)モルタル壁の下地処理について
モルタル壁の場合、必ずと言っていいほど外壁に「クラック」(ヒビ割れ)が発生していますので先ず第一にこの作業から入ります。
@クラックに沿って電動サンダー(Uカット用)を入れ、幅・深さ共に10ミリ程溝を作ります。A次に専用プライマー(下塗り材・接着剤の役目)を塗ります。BUカット専用の骨材入りシーリング材を充填します。C多少シーリング材が収縮するので半乾きの段階で再度シーリング材を塗り表面を平滑に均します。それから、塗装工事の段階になります。
3)サイディング壁の下地処理について
サイディング壁の場合、サイディングの繋ぎ目にあるゴムのような物。これがシーリング材と呼ばれる防水効果を発揮する材料になります。しかし、シーリング材にも寿命があります。一般のシリコンシーリング材でも約10年前後と言われていますので外壁塗装と同時に交換するのが一般的です。
このシーリング材を@カッター等で切れ目を入れ全て撤去を行います。A次にボンドブレーカーという「テープ」に似た材料をシーリングを撤去した溝の中に貼っていきます。これは、シーリング材が、3面接着にならないよう溝の底に貼る材料になります。
建物は地震等で建物が揺れたりしますので、揺れたときにシーリング材がサイディングの目地部分と溝の中と3面接着していた場合、揺れにシーリング材がついていけずシーリングが切れてしまいます。これを防ぐために敢えてサイディング材のみの2面接着を行う事になります。
4)クラックが発生している場合
次に軽度のクラックが発生している場合についてです。
サイデイング上の軽度のクラックはよく見かけますが、このクラックをシーリング材等で処理した場合塗装完了後はきれいに見えますがしばらくするとまたクラックが現れてきます。これは、クラックの中まで処理できていないために起こる当然の現象です。
ヒビの表面だけ薄くシーリング材を塗っても何も意味はありません。職人言葉で言う「おっつけ仕事」になります。これは、そのばしのぎの工事、というう意味です。
シーリング材自体、8mm以上の厚みを取って初めてシーリング材の役目を果たせるわけで薄く、ごまかしのシーリングでは時間の問題といううことになりますね。
当社でのクラック補修は、エポキシ樹脂を主成分としたサイディング専用の補修材にて処理いたします。クラックに2液型のエポキシ樹脂を注入しサイディングの奥まで流し込みクラックをエポキシ樹脂で固めてしまいます。
これで多少の地震や揺れが来てもクラックが現れることが減少致します。
■まとめ
これが「下地処理作業」となります。この下地処理作業をどのような方法で行うかによっていつまでも美しくきれいな状態を保てるか・・
これが「塗装工事で一番大切な事」になるわけです。塗料は時と共に進化しています。シリコン塗料でも15年以上持つような時代です。
だからこそ、一番大切な事。と塗装職人の私は考えています。
もしも、大切なお住まいで、上記に書いたような症状が出ていましたら、以下よりお早めにご連絡くださいね。
しっかりと、補修して、きれいに塗装工事させていただきますから。(一級塗装技能士 飯島健一)
